ねじインサート(ヘリサート、コイルインサートとも呼ばれます)は、ひし形断面のステンレス線材をコイル状に巻いたもので、母材にねじ込むと元の母材よりも耐久性の高いめねじになります。代表的な用途は 2 つです。①アルミ、鋳鉄、樹脂などやわらかい材料で繰り返し着脱したい場合。②ねじ山がつぶれためねじ穴を元のサイズに修復したい場合 ―― 穴を広げて専用タップでねじを切り、インサートを挿入すれば、使用するねじは元の M ねじのままで、図面を変更する必要はありません。
ねじの呼び × 長さの倍数で表記します。例:M8-P1.25*1.5D。D はねじ径の倍数で、1D は長さがねじ径の 1 倍に等しいという意味です。1D / 1.5D / 2D / 2.5D / 3D を常備しています。一般の鋼材には 1D 〜 1.5D で十分です。アルミや樹脂などやわらかい材料には、応力を分散するため 2D 以上をおすすめします。細目の品目には P ピッチが表示されます。
| ステップ | 使うもの | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 穴あけ | 対応する下穴径のドリル | 穴径は元のねじより大きくなります。インサートの仕様で指定された寸法に従います |
| 2. タップ加工 | インサート専用タップ | ねじ山の形が一般のタップと異なるため、一般のタップでは代用できません |
| 3. 挿入 | インサート挿入工具 | 穴の口元から約半山下がる位置までねじ込みます |
| 4. タング折り | タング折り工具 | 駆動用のタングを折って取り出し、残ってねじに噛み込むのを防ぎます |
取付けを誤った場合や交換する場合は、インサート抜取工具で取り外します。一般に対応する規格は DIN 8140 です。このほか、緩み止め部品を追加せずに済むセルフロック形(コイルに保持部があるもの)もあります。必要な場合はお見積り依頼にご記入ください。
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